中高生はどうやって音楽を聴くのか

昨年、iPod nanoを手に入れてから、移動中の音楽(大半はPodcastなんだけど)は、iPodから聴いている。
たまに忘れて出かけたりすると、移動時間が酷くつまらなく思えてくる。


ところで表題の件。
確かにデジタルメモリ系プレーヤは、iPodの一人勝ち状態とはいえ、まだまだ街中でMDと思しきクリップ式リモコンを付けている人は結構多く見かける。もともとMDを持っていた人なら、大量の収録済みMD(ディスク)を捨てて、iPodとかには転びずらいだろう。


親のパソコンでCDをコピーして、ポータブルのCDプレーヤーで聴くのが投資額としては一番安いんだろうが(リモコン付なら6,000円から、MP3再生可能なものは10,000円〜、音飛び補正が付いたものは22,000円〜)、荷物としても結構多いし重くなるので除外して、とりあえずMDだと13,000円前後で再生専用機が買える。録再機も23,000円あればOK。
ただ、MDにどうやって録音するのか。ってことになると、録再MD機だとしてもCDプレーヤ、再生専用機ならCD/MDラジカセ的なものが要る。ざっと検索したら、20,000円からあるようだが。




賢い方はもうお分かりですね。
そう、
iPod+スピーカー』を買ったほうが、投資額が安くて済むんじゃないの?
って話。
家にあるパソコンにiTunesを入れて、そことドッキングしちゃえば十分だもの。


iPod Shuffleはディスプレイがないので『好きな曲を選んで聴きたい』と言う用途には欠けるので、今回は外すとして(ただ価格帯で行くと、普及するのはShuffleだと思うけど)、2GBの新nanoが17,800円。スピーカーはピンキリなので、そこそこ出力(ワット数)が良くて、iPodがドッキングできるコネクタベースを備えたものだと、8,000円くらいから見つかる。合せて26,000円程度ですか。お年玉で買える範囲だと思われる。後々「iPodが壊れる可能性がある」というリスクはあるにせよ、MD再生専用機+MDラジカセよりも安いじゃないの、やっぱり。4GBのnanoとスピーカーのセットなら、値段的にはいい勝負だ。ただ、交換用のメディア(MDとかCD-R)も要らないし(MDやCDを交換する楽しみ。と言うのは、確かにiPodだと無いのだが)。




まっずいなぁ。こういうところから、若者とラジオの接点が失われていってるんじゃないかって気もするんですよ。
ラジオ内臓のiPodスピーカーも無いわけじゃないけど、決して種類は多くは無いし。ラジオ付ポータブルMDはソニーが一度出したものの、それっきり。ラジオ付ポータブルCDもあるにはあるけど、これもメジャーじゃない。そりゃ、単体でラジオ買ってもらえりゃ、もっと安いんだけど、それはありえないでしょう。こうなると、電気屋とかで、お年玉握り締めてきた子供たちに、店員がどういうアプローチしてるのかも、気になってくるなぁ。
ラジオを通じて自分の知らない音楽に触れてもらう。と言うのは、いいことだと思うんだけど、好きな曲とか聞きたい曲がiPod入ってりゃ、それが聞ければ十分だもんねぇ。しかも、コスト的にも安いわけだし。持ち運びも楽なんだし。


有力なPodcast番組だと、中高生には難易度高すぎだけど、平日更新の「聴く日経」が、平日だけの換算で日に30,000件のダウンロード、同じ日経新聞伊藤洋一さんの週1「ビジネストレンド」も、全日平均で日に10,000件か。ナイターオフの、TBSラジオポッドキャスト番長」も日替わりアイドルのPodcastコーナーがあるけど、あれはどの程度ダウンロードされているんだろうか。というか、近い将来にヤングターゲットもPodcastで捕まえにいかねばならん日が来るのだろうか。そうなっちゃうと油断ならねぇなぁ。


※2/16追記
TBSラジオポッドキャスト番長」は、月41万件のダウンロードとの事(文化通信速報 2/13号)。あれだけコンテンツを幅広く揃えても、これくらいなんだなぁ。逆に幅広すぎて、客層が曖昧なんだろうか。